久々、彰爺の実名野球クイズ(少し長いかな(^_^;))+ 解答篇
今回は自責点と防御率の問題です。
TANUKIリーグ公式戦、苦手スーパーソニックとの三回戦、
序盤ブルースの打線が大爆発し、六回を終了して9-1の大量リード、「今日は楽勝ですね」とブーマーの呟きが遥か大阪の空から聞こえてきそう。
七回表ソニックの攻撃、この回表の攻撃を乗り切れば、久々ソニック戦の勝利となるが、先発渡部慎也好投の後を継いだセットアッパー岡本健太、難なく1アウトを取るも、突然脚の付け根に異常をきたし無念の降板、ここで急きょマウンドに上がったのは、今季はもう投げません宣言していた煩悩(108)防御率投手林新吾。最初の打者を得意の遅球でセカンドゴロに打ち取るも、二塁手幸治がお約束通りのお手玉&ファースト悪送球のWエラーで打者走者二塁へ進塁。続く二番目の打者はナックル(のような)謎の変化球で空振り三振に打ち取るも、急造捕手彰一爺がこれをポロリ後逸の間に振り逃げ成立し、走者一・三塁。(※記録はパスボール)
気を取り直し三番目の打者に投じた初球をバッター打ち上げて、イージーなサードファールフライとなるが、あろうことか名手上川三塁手がグラブの土手に当てポロリと落球、そして仕切り直しの3球目は左中間越え二塁打となり2点献上、新吾投手平静を装うも、苛立ちは隠せない様子。更に悪い流れは続き、四番目の打者は2ストライクまで追い込み、ウイニングショットの落ちる?ワンバンド球をバッター釣られて空振り三振するも、急造捕手彰一これを体で止めることができずまたもや振り逃げ成立で走者一・二塁。(※記録はワイルドピッチ)続く五番目の打者は強烈なサードライナーを放つが、上川選手ジャンプ一閃名誉挽回の超ファインプレーでこれを好捕、ようやく二死までこぎつけた。
そして六番目の打者は力んで打ち損じのボテボテの投手前ゴロ、これで誰もがゲームセットを確信した瞬間、な・な何と新吾投手これを一塁へ悪送球して、二塁ランナーダッシュ一番本塁へ生還3点目献上、これは新吾投手自身のエラーなのでもはや当たり所もない様子。
ここで完全に新吾投手の緊張の糸が切れた、もはや詳細は割愛するが四球・四球の連続で走者をためてはヒットを打たれの火だるまサンドバック状態、集中力を欠いたブルース守備陣もエラーの連続。三つ目のアウトを取るまでにとられた点数は、屈辱の14点。その裏意気消沈のブルース打線は、あっけなく三者凡退に終わり9-15でまたもS・ソニックに勝利ならず。
試合後傷心の新吾投手にかける励ましの言葉もなく、ベンチ入りしたメンバーの誰もが「もう今シーズンの新吾投手の登板はありえないだろうと」心ひそかにつぶやいたという。
唯一の救いと言えるのは、この日は愛妻なっちゃんと愛息の丈太郎が、親戚の結婚式でワイハーに旅行中で、ベンチにいなかったことだろうか・・・。
さてここで問題です。
・たった二つのアウトをとるのに屈辱の14失点の新吾投手のこの試合での自責点は何点?
・そして前回一つのアウトをとるのに自責4点で驚異の防御率108の新吾投手の通算防御率はいくつ?
・更にはイージーファールフライをポロリ落球した上ちゃんにエラーはつくか?
<解答>
自責点というのは、投手の防御率を算出する拠り所となるもので、その定義をわかりやすく言えば投手の失点からエラーによるランナー(自責の対象にならない)をひいたものです、設問の場合幸治選手のエラーで出塁したランナーは当然自責の対象外です。
そこにさまざまなタラレバが絡んできます、極めつけは二死からのエラーがなければその時点でイニングは終わっているので、その後どんだけ四球を出そうがヒットを打たれようが何点取られてもそれ以降は自責点はつきません、そして面白いのはその二死からのエラーが例え投手のエラーであっても適用されるというところです、これは投手も投げた後は一人の野手として、そしてなんぴとたりともエラーしたくてする選手はいないという解釈なのでしょうね、したがって今回の場合二死から新吾投手自らのエラーですが、その後の大量失点は自責点にならないのです。
補足ですが振り逃げの場合、ワイルドピッチの場合は自責の対象、捕逸の場合は対象外になります。
そして上ちゃんのサードフライエラーですが、よくこれは記録に表れないエラーと思っている方が多いと思いますが、(実は私もそうでした。)これ立派にエラーがカウントされます、従って上ちゃんのそのエラーがなければはじめの2失点はもとより、打ち直しのヒットもそのランナーのホームインなかったわけなので、はじめの3失点も自責点にはならないのです。
詳しくはコチラをhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1124510151
もちろんエラーか否かの判断は公式記録員(ベンチで記録付けしている人あるいはその周りの人)によるものなので、投手の立場としては「今のはエラーでしょ」と思いたくなる訳ですので、記録員の方ピッチャー寄りの判断で、どうぞよろしくお願いいたします。
したがって
1.林新吾投手の今回の自責点は0
2.新吾投手の通算防御率は通算自責点4÷通算投球回1×9で36(幸治投手に並んだ!!)
3.上ちゃんのサードフライぽろりはエラー
以上となります。
草野球の場合ディフェンスが弱いので、大量失点の割には案外と自責点はそうでもない場合が多かったりします。
ということは今シーズンの新吾投手の登板機会はまだあるのかも???
〜おまけ〜
星稜vs箕島の延長戦、加藤一塁手のファールフライ落球はエラーで、あの後のホームランは堅田投手の自責点じゃないかもしれないね。
でもあれはアンツーカーに足が引っかかったから、温情判断でただのファールなのかも?